遺体発見から特殊清掃が完了するまでの流れについて...
遺体発見から特殊清掃が完了するまでの流れについて 特殊清掃は孤独死、事故死、自殺などの現場となってしまった場所...
- 2016.08.02
現場の悪臭を完全に無くすにはリフォームが必要?
自殺や突然死が起こり、発見までに何日も経ってしまった場合、遺体は腐敗します。
例えば床の上で亡くなっていた場合、血液や体液、汚物などがその床に染みこんでしまいます。
表面的な汚れだけの場合なら拭き取ってしまえば良いのですが、その体液などの液体は床の素材に染みこみ、さらに床下まで進入していた場合、これらは拭くだけの単純な清掃では完全に除去できず臭いが発生する元になってしまいます。
・なぜ臭いのか?主な悪臭の原因について
この臭いの成分は、細菌が発生して起きる独特の臭いです。
腐敗臭の主な成分は、カダベリンとプトレシンという分子でアミノ酸のリシンとメチオニンが各自分解するときに発生し、この臭いはほとんどの生き物が逃げ出してしまう様な臭いです。
しかし、死体を食べる昆虫は、この臭いによって腐敗の場所を感知し食料にしますので、虫が沸くという現象になるのです。
人間は、この臭いに敏感で、死臭や腐敗臭を本能的に感知してしまいます。
・どこまでが除菌の限界なのか?
これらの臭いは細菌レベルなので、完全に消毒できる範囲は限られています。
死体発見から、どれくらい時間が経ったかでその細菌の広がりは違ってきます。
細菌が原因なので、細菌を除去しなければならず、その方法は分子レベルになります。
特殊清掃業者では臭いの分子を分解するオゾン脱臭機や二酸化塩素を使い、消毒除菌を適切な場所と方法で進めていきますが、除菌にも限界があり、また精神的な理由によりリフォームをした場合が最適な方法である場合もあります。
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