大阪市のごみ屋敷の現状 近隣の方どうすべき?...
大阪市の調査によると、平成26年8月の時点でごみ屋敷の件数は95件、そのうち32件は条例によって不良な状態 (...
- 2018.01.08
コロナ禍以降、20~30代の新社会人や子育て世代の方々がゴミ屋敷の片付けを相談されることが増えてきているようです。
コロナ禍より始まったリモートワークの普及による孤立化やストレス等により、セルフネグレクトや鬱を患う人が増えたことから若い世代に人たちの住まいがゴミ部屋、ゴミ屋敷化するケースが増えてきていると考えられます。
中には、シングルマザーで子どもと一緒にゴミ部屋*、ゴミ屋敷*で生活しているケースもあります。
今回は、そんなゴミ部屋、ゴミ屋敷で生活している子どもへの影響についてみていきたいと思います。
*ゴミ部屋(ゴミが家に溜まってしまった状態であるが、玄関を開けない限りゴミ状態が外部からほとんど分からない状態。)
*ゴミ屋敷(不要な物が家屋の外にも溜め込まれ周囲からもゴミの堆積が分かる状態)
ゴミ部屋やゴミ屋敷の台所には、食べ残しのものや食べかすなどが溢れ、カビが生えたりゴキブリなどの害虫が発生したりします。トイレや浴室も掃除もされず汚れたままの状態です。ホコリやダニなども充満しているでも窓も開けられず、部屋の空気もよどんだままの不潔な状態です。このような環境で子どもが生活を送るということは、ハウスダストやカビ、ダニなどによって気管支炎や喘息、皮膚炎やアレルギーを引き起こすリスクが高まります。ゴミ部屋、ゴミ屋敷では子どもが病気になるリスクが大きくなります。
ゴミ部屋、ゴミ屋敷では物が腐ったような腐敗臭やカビなどの悪臭がします。ゴミやホコリが散乱している状態では、子どもの身だしなみへの意識も回らないため、子どもの衣服には臭いや汚れがあっても気づかないこともあり、不潔な状態でも気づきません。
学校などで周囲の子どもたちから「くさい」「汚い」と言われることになり、いじめのきっかけになってしまいます。
また、ゴミ屋敷に対して周囲の大人たちが不快な反応をみせると、子どもたちもそれを感じ取り大人たちと同じような態度をとるようになってしまいます。
大人でも忙しくて部屋が散らかっていると落ち着いて、物事に集中できないように、子どもたちも机の上にゴミが溢れ、散らかった環境の中では、勉強に集中することができません。
少しの空スペースを確保して勉強できる場所をつくってもゴミ部屋、ゴミ屋敷では注意力が散漫になり集中して勉強ができないでしょう。また、必要な教科書や宿題のプリントも他のものに紛れてしまい宿題を忘れることが多くなるなど繰り返していくと勉強への意欲も減り、学力低下につながってしまいます。
失敗経験が多く、成功経験や褒められる経験が少ない場合「自分にはできない」とネガティブな自己肯定感の低い子どもになりやすくなります。
ゴミ部屋、ゴミ屋敷で暮らしていることで周囲の子どもからいじめられたり、勉強が遅れてしまったりすると陥りやすく、大人になってからもその傾向を引きずってしまう場合も多いようです。
ゴミ部屋、ゴミ屋敷で育った子どもは将来自身が一人暮らしをした際などもゴミ部屋、ゴミ屋敷化する可能性があります。
ゴミ部屋、ゴミ屋敷で生活をしていると、ゴミが周囲に散乱している状態が普通という感覚で育ってしまうため、物やゴミが散らかっても片付けようという気持ちがわきません。そのため、ゴミ部屋、ゴミ屋敷で暮らす子どもには片付けの習慣が身に付かず、将来自分も部屋や家をゴミ部屋、ゴミ屋敷にしてしまう可能性が高いのです。
長年にわたってゴミや不用品を溜めゴミ部屋、ゴミ屋敷にしてきた状態を一気に片づけることは困難です。
少しずつでも変化の感じられる範囲を決めて片付けてみましょう。一日5分~10分だけでも必ず、掃除して片づける習慣を身につけることができたら部屋が散らかるのを防ぐことができます。
今までゴミを溜めることが普通だった生活から毎日片づけることを始めるのはエネルギーが必要なことで、最初は面倒かもしれません。自身で変化を感じられる範囲を設定して達成感につなげたり、子どもの将来を考えて励みにしたりしながら片付けの一歩を踏み出すのもいいでしょう。
どうしても自力では片付けができない場合や、時間がかかり過ぎて挫折してしまいそうになることもあります。
そのようなときは、専門の業者に相談して片付けをを依頼してみることもおすすめです。
プロの手を借りることであっという間にゴミ部屋、ゴミ屋敷がきれいになります。子どもの健康にも安全で勉強にも集中しやすい環境を与えてあげることができます。
業者選びには見極めが重要ですが、良い業者が見つかれば電話やメールで連絡をしたらすぐに対応してくれるので、早く環境を変えたいと思ったときには有効です。
今回は、ゴミ部屋やゴミ屋敷で暮らす子どもたちへの影響について触れてみました。ゴミを溜め込んでしまった環境を変えるのは、勇気や思い切った決断が必要なことではあると思いますが、子どもや自身のためにも片付けを考える第一歩となれたらと思います。
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