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突然の立ち会いに備えて:特殊清掃の現場で自分自身を守るガイド

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予期せぬ出来事—孤独死、事故、事件、あるいはゴミ屋敷の深刻化—によってあなたは今、「特殊清掃」が必要な現場に立ち会うという、人生の中でも特に大きな負担を伴う局面に立たされています。

特殊清掃の現場は、多くの方が想像する以上に過酷です。強い臭気、衝撃的な光景、そして何より故人や状況に対する複雑な感情が渦巻く場所です。

しかし立ち会いは、すべてをあなた一人で抱え込むことではありません。このガイドは、あなたの心と体を守りながら、必要な役割を果たすための「心構え」「具体的な注意点」「そして知っておくべき実務知識」を、優しく、分かりやすくまとめたものです。

この非日常的な状況を乗り越えるための羅針盤として、ぜひご活用ください。


 

第1章:特殊清掃とは何か? なぜあなたの立ち会いが必要なのか?

 

1. 特殊清掃が「通常の掃除」と決定的に違う点

特殊清掃とは、単なる「片付け」や「掃除」ではありません。一般的なハウスクリーニングでは対応できない、衛生上の深刻な問題を解決し、「原状回復」を目的とする専門作業です。

《特殊清掃が必要な現場の例と必要な専門作業の例》

孤独死による体液や血液の汚染、腐敗臭の発生→特殊な薬剤による除菌・消毒、オゾン脱臭機による強力な消臭

事件・事故による血液や証拠品の処理→汚染された建材(床板など)の除去・解体、害虫駆除

ゴミ屋敷による深刻な生活臭、大量の汚物→感染症リスクのある汚染物の分別と適正な廃棄

 

2. あなたの「立ち会い」が求められる3つの理由

すべてのケースで立ち会いが必要というわけではありませんが、立ち会うことでしか解決できない大切な問題がいくつかあります。

  1. 遺族として:大切なものの選別と確認
    • 汚染が進んだ現場では、どこに何があるか分からず、貴重品や思い出の品が汚物に紛れている可能性があります。清掃や片付けを始める前に、「残してほしいもの」「捨てても構わないもの」をあなたの目で判断し、指示する必要があります。
    • 金銭や重要書類など、緊急性の高い貴重品の有無を、初期段階で確認することが求められます。
  2. オーナー・管理者として:修繕範囲の判断
    • 賃貸物件の場合、汚染が床材の下や壁の内部まで達していることがあります。「どこまで解体・交換すれば臭いが完全に消えるか」を、専門業者の説明を聞きながらあなたの責任で決定しなければなりません。この判断が、後の費用や入居時期に大きく影響します。
  3. 心の区切りをつけるため
    • 非常に辛いことですが、故人の最期の場所を自身の目で確認し、現場での清掃の開始を見届けることが、その後の心の整理(グリーフケア)につながる、と考える方もいます。

 

【覚えておいてほしいこと】「辛い」と感じたら、立ち会いは辞退を

プロの特殊清掃業者は、依頼者の方が立ち会えなくても、写真や詳細な報告書を作成して作業を進めることができます。

  • 「無理かもしれない」と感じたら、遠慮なく専門業者に全てを任せてください。あなたの精神的な健康を第一に考えるべきです。

 

第2章:心の準備と安全対策—あなた自身を守るために

特殊清掃の現場は、あなたの心と体に予想以上の負担をかけます。以下の準備を行うことが、ショックを最小限に抑える鍵となります。

 

 

1. 現場の現実に対する「心のシールド」を準備する

  • 臭気への覚悟を持つ: 腐敗臭や体液の臭気は、一般的な生活臭とは比べ物にならないほど強烈で、鼻の奥に残ります。「とても強い臭いだろう」と事前に心に言い聞かせるだけで、現場でのパニックを防ぎやすくなります。
  • 「非日常の光景」と認識する: 現場は、あなたが見慣れた日常とはかけ離れた光景かもしれません。深呼吸をして、「これは今、プロに解決してもらうべき専門的な現場だ」と冷静に認識し、感情的になりすぎないよう意識しましょう。

 

2. 「見ること」に無理をしない

立ち会うからといって、汚染のひどい場所を長時間見つめる必要はありません。

  • 視線をコントロールする: 必要な確認が終わったら、無理に現場の中心部を見つめず、窓の外を見るなどして視線をそらして構いません。
  • 休憩を取ることをためらわない: 業者は慣れていますが、あなたは慣れていません。少しでも気分が悪くなったら、「少し外で休ませてください」と遠慮せずに伝え、すぐに新鮮な空気の場所へ移動してください。

3. 安全のために守るべき3つのルール

現場には、感染症の原因となる可能性のある細菌や、カビ、害虫などが潜んでいます。

  • 防護具は必ず着用: 業者が準備してくれるマスク(高性能なもの推奨)使い捨て手袋靴カバーは必ず装着してください。もし用意がない場合は、ご自身で準備を依頼しましょう。
  • 絶対に触れない: 現場の汚染箇所や、汚染された可能性のある建材、物品には、素手はもちろん、手袋の上からでも触れないようにしましょう。確認が必要な物品は、必ず業者に指示して取り出してもらってください。
  • 子ども、高齢者、体調不良者は同行しない: 現場の状況は、心に深い傷(トラウマ)を残す恐れがあります。未成年者や心臓などに持病がある方、精神的に不安を抱える方の立ち会いは、必ず避けてください

 

第3章:立ち会い時に確認すべき具体的な実務事項

感情的な負担を最小限に抑えつつ、確実に必要な情報を業者と共有することが、後のトラブルを防ぎます。以下の4つのポイントに絞って確認しましょう。

 

1. 作業の「全体像」と「期間」を確認する

【確認事項①】

・作業の工程

【具体的な内容】

・遺品分別 汚染物撤去 消毒・除菌 消臭 解体・修繕、という流れを一つずつ確認する。

【重要な理由】

・作業の見通しが立つことで、不安が軽減され、次の予定を立てやすくなります。

 

【確認事項②】

・作業の完了期間

【具体的な内容】

・遺品の確認にどれくらい時間がかかるか。清掃・消臭完了までに何日かかるか。

【重要な理由】

・特に賃貸物件の場合、管理会社や次の入居者への連絡スケジュールを確定させるため。

2. 遺品・貴重品の「取扱いルール」を決める

遺品整理は、感情的な側面と実務的な側面が混ざり合う最もデリケートな作業です。

  • 仕分けの基準:残すもの」「供養するもの」「処分するもの」の3つの区分で明確に指示を出します。
  • 貴重品の発見連絡: 金庫、通帳、重要書類、現金など、特に貴重なものが見つかった場合、誰に、いつ、どのように連絡するかのルールを必ず取り決めましょう。
  • 不用品の処分方法: 処分する遺品や汚染物を、産業廃棄物として適切に処理できる業者かどうかを確認してください。不法投棄は依頼者側の責任になる可能性があります。

 

3. 「費用と契約内容」の最終確認

見積もり額が最終的であるか、追加費用が発生する可能性があるかを確認することは非常に重要です。

  • 追加費用の発生条件: 「作業を進める中で、床の下や壁の内部にも汚染が発見された場合、追加でいくらくらいかかるか?」など、具体的なリスクと費用について説明を受け、納得した上で作業開始を依頼しましょう。
  • 費用に含まれるもの: 見積もりの項目に、「汚染物の廃棄費用」「特殊薬剤の費用」「機材のレンタル費用」など、全てが含まれているか確認し、隠れた費用がないか確かめましょう。

 

4. 近隣への「配慮と連絡体制」を整える

特殊清掃は、臭気や作業音で近隣住民に影響を与える可能性があります。

  • 近隣への挨拶と説明: 業者に近隣への挨拶や説明を任せられるか、またその際、臭気対策(脱臭装置の使用、作業中の窓の密閉など)をどのように行うかを確認します。これにより、あなた自身が近隣トラブルに巻き込まれるリスクを減らせます。

 

第4章:現場を離れた後の「心のケア」:グリーフケアの重要性

現場での立ち会いが終わっても、あなたの心の負担はすぐには消えません。この後の「心のケア(グリーフケア)」こそが、長期的な健康を守るために最も重要です。

 

1. 感情を「安全な場所」で解放する

現場にいる間は抑え込んでいた悲しみ、ショック、怒り、疲労感などが、後になって押し寄せてくることがあります。

  • 意識的な休息: 立ち会い後の数日間は、仕事やその他の予定を極力減らし、心と体が休まる時間を優先してください。
  • 話すことの大切さ: 信頼できる家族や友人に、現場で感じたこと、故人への思いなどを話す機会を設けましょう。言葉にすることで、感情の整理が進みます。

 

2. 「専門家」のサポートをためらわない

心のダメージが深く、日常生活に支障をきたし始めたと感じたら、専門家の助けを借りることをためらわないでください。

  • カウンセリング: 孤独死や事件・事故の現場に立ち会った経験は、専門的なトラウマケアを必要とすることがあります。自治体の相談窓口や、専門のカウンセラーに相談してみましょう。これは決して「弱い」ことではなく、自分を大切にするための賢明な選択です。


 

まとめ:あなたは一人ではありません

 

特殊清掃の現場に立ち会うことは、誰にとっても大変なことです。しかし、あなたは一人でこの問題を抱え込む必要はありません。

「無理をしない」「抱え込まない」「プロに任せる」

この3つの原則を心に刻み、専門家の知識と技術を頼りながらご自身の心身の安全を最優先に行動してください。特殊清掃の専門家は、安全かつ確実な方法で、大切な場所を元の状態に戻すお手伝いをいたします。

 

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